タカラバコ

□△♡

たられば

今の私の一ヶ月分の給料、17歳の私に渡すことができたら、17歳の私は何をしただろうか。人生なんか変わってたかなぁ。何をするにもお金がかかって困っちゃうよなぁ。

もしもあの時、観たかった舞台を観れていたなら。
もしもあの時、着たかった服を着れていたなら。
もしもあの時、会いたい人たちに会えていたなら。
いま大好きなものに、もしもあの時から出会っていれたら。



「おまえはいつもそうやって、タラレバばっかりだ。」

好きだった人に言われた。

だけど私はこういうこといっぱいいっぱいいっぱい考えて、それでも、やっぱり最終的に此処に辿り着いていたかな、この人生でよかったな、ってそう思ってしにたい。



未だに人よりうまく生きられないし、とても人に自慢できるような生活も送れないけど、とても楽観的に生きられるようになった。まぁいろいろあるけど、ぜんぶひっくるめて人生楽しいんじゃない?!って思える瞬間が多々ある。

なにか小さなことでもよかったから、なにかを始める勇気がほんの少し、あの頃の自分にあったなら。

そんなことを思うようになったのも、いままでの思い出ぜんぶがあってこそなのかなぁ。

貴重な20代前半、無駄に浪費したくねえ!

キロ


ああーーーー!!毎日毎日毎日じんせいの大きな岐路に立たされているきぶん!!どれを選択しても大きな賭けみたいで、どうしても足がすくんでしまう!

ずっと憧れてたふつうの生活をウッカリ手に入れてしまったばかりの頃は「想像してたよりもよっぽど退屈だな、私このままつまらない人間になるのかな。」なんて思っていたのに、今はもうそんなこと考えてた気持ちもよく思い出せなくなってしまったから、私はそうとう変わったんだと思う。

自分のまんま、おなじ時代のまんま、3回くらい人生繰り返せたら、今悩んでることぜんぶ解決するのになあ?!大事なものが多すぎるの贅沢だ、どれも犠牲にできない。人生って難し!


「どんな過去があっても、いまの君が好きだよ。」
なんて綺麗事言われても、私にも、目を瞑ってほしい過去と、一緒に愛してほしい思い出とあるんだよ。

自分が大事にしている過去を青春を、肯定できないような人生だけは送りたくないなあ。

毎日ワクワクしていたいよな!

¨‥¨‥¨


私のこのムシャクシャした気持ちを、大好きなあの人に、

知ってほしいなぁとも思うし、
知ってほしくないなぁとも思うし、
知らないままのあの人でいてほしいなぁとも思うし、
知ったらこの関係が崩れてしまうのかなぁとも思うし、
知ってしまったらつまらないなぁとも思う。

あと、この気持ちを簡単に理解してくれるような人だったら、好きにならなかっただろうなぁ、とも思う。


この歳にもなってストレスの吐き出し方が分からない。

私はどうしてこんなにも人を哀しませるのが得意なのだろう。

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分かってる、なにか言ってしまったら負けだって分かってる。だからなにも言わない。
分かってる、反抗してしまったらその時点で、嫌いなアイツとおんなじなんだよ。

悪いことなんて なにもしてないんだから、堂々としてればいいんだけど、どうしてもモヤモヤしてしまう。なかなか大人になりきれないな。


世に見つかってないだけで、とってもいい歌うたうアーティスト、が書く文章よりも、

知名度の高いアーティスト、のファン、が書いた文章のほうが反響が大きかったりするんだって。見つかりやすいからね。

つまんないの。


そんなに義務的に応援してて楽しい??そんなに狭い世界で生きてて苦しくない??

そんなマウンティングして虚しくならない??

歪んだ愛を持った人たちのために、隠さなくてもいいものまで隠さなきゃいけないんだって。理解できない人にはまったく理解できないでしょう?

理解しているのが当たり前だと思ってたはずが、いつの間にか理解するのが馬鹿馬鹿しくなってきたよ。私もとうとうこちら側の人間になってしまったんだね。


自分だけでは自分の気持ちを静められないくらいに、モヤモヤしたりイライラしたり、集中して音に耳を傾けるのもイヤなときに、

見てるだけでホッとする言葉があるってとってもありがたいこと!その句読点の使い方や、改行の仕方まで好きでたまらないんだよ。

そんな言葉を文章を知ってるって、とっても強いでしょう???強くなれた気がするでしょう???

ずっと消さないで失くさないでいてくれたら嬉しいな。



言葉にするとちょっと落ち着くね。消化消化。


頼むから私の思い出を汚していかないで。グッと飲み込め!!!

 


入ってはだめだと言われると余計に入ってみたくなる。入るための作戦を考えるのが、ものすごく得意だなんてなんにも嬉しくないよなぁ。もっと別のことに頭使いたいものです。


自分が去る姿は見られたくないけど、相手が去る姿はどうしても見届けたい、なんて、これはエゴなのだろう、そうだろう。

自分がいなくなったことには気づかないでほしいのに、相手がいなくなるときは そのことを 少しでも早く教えて欲しいなんて、そりゃ、おかしいよね。

こんなに手厚くもてなされることが最初から分かっていたら私はここへは入らなかったかもしれない、とはいえ、楽しそうだなぁなんて興味本位で勝手に入ってしまったのは私のほうなのだけど。

なんとなく気になる洋服屋さんを見つけてさ。ふらっと立ち寄って 自分のペースで店内回って 飽きたら出ようと思ってたのに、いつの間にか店員さんがピタリと隣について丁寧に接客してくれて 帰り際には出口まで見送ってくれたりして。
それが嬉しいときもあるけど、迷惑に感じてしまうときもある。そんな感じ。

きっと自分だけじゃ見つけ出せなかった掘り出し物とか見つけちゃって、甘言につられて買う気のなかったもの買っちゃった日なんかは尚更。予定外の出費だったのに不思議と気分は良くてさ。お店に入る前までの自分にはもうどうやっても戻れないわけだ、当たり前だけど。


前ばかりを見てる人はとても尊敬するけれど、過去を切り捨ててしまうような人の気持ちを理解できるほど、やわらかい心が私はまだ持てないな。
そんなふうに考えることばかりな五月でした。

久しぶりにその洋服屋さんに入ったら、店内の商品はアレコレ変わってて。好きだった店員さんがいなくなってる代わりに 知らない店員さんもいて。可愛いなって思える洋服はチラホラあるけど、初めて入ったときのようなトキメキはなければ、これはこのお店には相応しくないんじゃないかって洋服が目に付いちゃったり。今、そんな感じ。

でも今日も掘り出し物のお宝見つけて、お見送りされて帰るんだよ、なんだかんだ言いながら。

 

△&*♬


iPodに何百と入ってる曲をシャッフルで流していたら、たまたま流れてきた曲が、いま目に映ってる景色とか温度とか匂いと妙にマッチして不思議なきもちになることが、たまにある。

家からはなかなか離れた土地に向かう途中、すこし時間に余裕があったからさ。人がぎゅうぎゅうに押し込まれた快速列車を見送って、各駅停車を待っていたら、何百の中から選ばれて流れた曲が、そのときいた場所の空気感となんだかものすごくマッチした。そのアルバムのなかでも別にとくにお気に入りの曲なんてわけじゃなくてさ、どちらかというと、いつもはなんとなく聴き流していた曲が、そのときはどんな曲よりも素敵な曲に聴こえたんだ。

もう季節は春だというのに風がすごく冷たくて、いまにも雨が降りそうな、たくさんの暗い雲の隙間からはスカイツリーが見え隠れしてた。ホームからすぐ下に見えるのは、怒られちゃうかな、すこし錆びれた街で、如何わしいお店の電光看板がピカピカとやたら目立ってたりしてさ。

この曲をかいたひとは、ものすごく晴れた日にこの曲をかいたかもしれないし、ものすごく楽しいきもちでこの曲をかいたかもしれないけど、ドンヨリしたお天気のなか聴いてた私はものすごく哀しいきもちになった。その哀しみがものすごく心地よかったんだ。

聴いていてボンヤリ頭に浮かんだのは、懐かしいひとの顔だった。恋愛感情とも尊敬のきもちともすこし違うけれど、そのひとのことがすごく好きだったんだ私は。もう滅多に思い出すこともないひとだけど、これから向かう場所でもそのひととの思い出があるんだだからかな。私どんな種類の「好き」でも、好きなひとのことを想うときはとても楽しいし、好きなひとのことが好きな自分のことも好きな場合が多いのだけど。あのひとのことを好きな自分だけはどうしても好きになれなかった。好きでいても全然楽しくなかった。もうモヤモヤが収まらなくなっちゃってさ、ある日 好きなきもちを投げ出してしまったんだ。

あぁでも今あのひとのことを思い出してしまった自分のこのきもちすごく好きだなぁって。もう会うこともないんだろうなぁって思ったらちょっぴり切なくなった。こんな風に思い出したの初めてだなぁなんて思っていたら、iPodは曲を次に進めていたけど。


…なんていう日があってから、その曲を聴くと、このドンヨリした天気と 冷たい風と 哀しくなったきもちをパッと思い出してしまう。なんだか不思議だね。

 

「曲の解釈は人それぞれであってほしい」なんて言葉が、とても理解できた出来事でした。


すごく好きだったことも、好きでいることを辞めてしまったことも、
「ぼくはすこしも後悔してないよ。」

 

KEYTALKとIvy to Fraudulent Gameの対バンを見に新木場に行きました。

日記。今年の2月14日は大好きなKEYTALKとIvy to Fraudulent Gameの対バンを見るべく、新木場に行きました。片方はオープニングアクトといえど、本当に夢のような対バン。開演を待っているあいだ、初めて新木場スタジオコーストへ来た日のことを ふと思い出した。

「ドラムの人の髪色が可愛い…」

私が邦ロックと呼ばれる音楽にハマるキッカケとなったバンドがKEYTALKだった。2015年 春、EテレアニメのOPテーマに抜擢されたKEYTALKは、NHKの音楽番組「MUSIC JAPAN」に初出演。私はそれの番組観覧へ行っていた。その日のことは、ここにだいたい書いてある。

MJに行くまでの経緯を話すと これがまたすごい長くなるんだけど、今のようにホイホイ東京に行けるわけでなければ、倍率も高い番組観覧に、私が行った日と KEYTALKが出演した日が同じだったことがまず奇跡としか言いようがない。

第一印象は「ドラムの人の髪色が可愛い…」というクソみたいなものだったが、おかげさまで私の中のロックバンドのイメージを180度ひっくり返され、KEYTALKの出番が終わった瞬間 私は「この人たちのファンになる!」と決めた。この日の本来のお目当てのことが私はどれだけ大好きで大切か話そうとすれば時間がいくらあっても足りないが、それくらい、このMJでKEYTALKに出会ってしまったことは私の中で革命的だった。そしてほんとうに加速的に好きになった。

例えばOPテーマに抜擢された曲が「桜花爛漫」でなければ こんなに好きになってなかったかもしれないし、すべてが重ならなければ私が邦ロックにハマることはなかったのかなって思うと、タイミングって不思議だなぁとつくづく実感させらる。もしあの時に、八木にゃん(Dr.)の髪色がピンク(のようなラベンダーのような)じゃなければ、私はKEYTALKのことを気にもとめず終わっていたかもしれないので、私に邦ロックと出会わせてくれた八木にゃんには厚く御礼申し上げたい。本当にありがとう。(まぁ……その後私が特にハマったのはぺーい(Gt.)だったんだけど……。)

MJ翌日のフラゲ日には早速「桜花爛漫」のCDを購入し、初めて下北沢に行った日にはまさかの武正さん(ぺーい)に遭遇。「KEYTALKって本当に下北沢にいるんだ…」ととても感動したが、あれ以降 何度下北沢に降り立っても、KEYTALKどころかバンドマンに遭遇したことはない。

そんな話はさておき。

私が初めて 自分からKEYTALKを見に行ったのが MJから2ヶ月後、HOTをMOTTOワンマンツアーの新木場公演だった。人生初のバンドのライブで、人生初のスタンディングライブ。一緒に行く友達も見つからず1人で行った。

ちなみにライブに行くにあたって一番悩んだのが服装。最近で言うところの“ゆめかわいい”みたいなファッションばかり好んで着ていた私は、こんな格好では絶対に浮く…と思い とりあえず近所のユニクロで全身コーデを完成。それを着て新木場へ向かい、物販でバンTを購入、着替えてライブに参戦した。Tシャツで東京に行くなんてありえない…と思っていた当時の私にとって、男女問わずみんなお揃いのTシャツ(にディッキ)を着た人がウジャウジャいる光景は、かなり新鮮に見えた。

ライブハウスのなかに入ると、とりあえず人の密度に驚いたが、さらに驚いたのが開演直前。近くにいたお姉さん2人組がそれまで仲良さそうに話していたのに、「検討を祈る」という言葉を最後に会話を辞め、ライブが始まるとそれぞれにモッシュの波へ消えていってしまった。一緒に来ているのに友達同士で楽しむわけじゃないんだ…と、かなり衝撃的だった。

「スタンディングのライブが初めての人は危険なのでなるべく後ろで見てね!」みたいな開演前の巨匠(Vo./Gt.)のアナウンスも無視して気づけば私もモッシュの波に飲まれ*1、波に流されてるうちにサークルに到着、サークルが私のことも入れてくれようとしたけど、さすがに怖かったから逃げた。なんていうか。1人で来ても何人で来ても、バンドのライブってこんなにも全員で楽しめるものなんだ!ってことに素直に感動した。スタンディングって思ってたよりメンバーのことも全然見えたし、一体感すごいし、始まる前と終わった後で自分の居る場所が全然違うのが面白かったし、怖がってたモッシュもこんなに楽しいものだとは思わなかった…。なにより、生で聴くKEYTALKの演奏はめちゃくちゃかっこよかった。

はじまるまではすごく緊張していたけど、初めてのライブは本当に本当に楽しかった。まさに新しい扉を開いてしまった、そんな感じだった。私がこの日の楽しさを忘れる日は、邦ロックの音楽を聴かなくなる日だと思う。

「バンド マッシュ イケメン」

1人でライブに行くことを決めた頃。一緒にKEYTALKのことを話せる友達が、あわよくばライブ会場で会える友達が欲しいなぁと思い始めた私は、Twitterを漁ってるうちに 日曜タグの存在を知った。決まって日曜日だけ、邦ロックが好きな人たちが同じタグを使ってツイートし、それをリツイートしたりお気に入りし合ったりして友達になるらしい。タグを見ていて思ったことは、「みんな好きなバンドたくさんあるんだなぁ…」だった。ひとつのバンドだけが好きな人はあまり見かけなかったし、たまに見かけてもRT数が他と比べて明らかに少なかった。

KEYTALKのファンの友達を作るには 他にも好きなバンドがいたほうがいいみたい…私は何故かそう解釈した。KEYTALKと同じラジオ(キンプレ)のナビゲーターを務めるバンドだとか、KEYTALKのTwitterでよく名前を見るバンドだとか、気になるバンドはいくつかあって、試しに並べてみたけどまだ少ない。気になるバンドのMVからさらに関連動画を再生してみたりしたけど、そう簡単に好きになれそうなバンドは見つからない。当たり前だ。とうとう私は「顔だけでも好きになれそうなバンドいないかなぁ…」というクソみたいな思考にたどり着いた。ものすごく軽い気持ちだった。


「バンド マッシュ イケメン」という、これまたクソみたいなワードを詰め込んで検索かけたら、見事 Google先生の画像検索上位に出てきたのがIvy to Fraudulent Gameの寺口さん(Vo.)だった。*2邦ロック界隈にはこんなに綺麗な顔した人がいるのか…と感動した私は、そのやたら長くて読めないバンド名を、とりあえずコピーし再びGoogle先生の検索窓にペースト。動画検索の一番上に出てきたMVを再生したら、一瞬でハマってしまった……というわけではなかった。へぇ〜こんな曲があるのか〜と思ったくらいで、バンド名をメモしてそのときは終わった気がする。

それが数日経って、歌詞もメロディも曖昧なのに頭の中をずっとグルグルしてる曲がある、誰の曲だっけ……かなり長いこと考えた結果、あのマッシュのイケメンがいたバンドだと思い出した。メモしてあったバンド名を再びコピペし動画再生。続けて3回くらいリピート。その後はハマるまでそんなに時間はかからなかった。

ちなみに、このとき再生していたのが当時 唯一公開されていた「東京」のMVだった。ぶっちゃけ私、苦手な歌声ってすごい多いのに顔から入った寺口さんの歌声は私の好みにもピッタリはまったし、(かなり上から目線になってしまうんだけど)Ivyは初めて再生したときに飽きずに最後まで聴けた数少ないバンドのひとつだった。あと、聴いたのが「東京」だったから勝手に頭の中で流れるほどだったけど、もし初めて聴いた曲がdulcetとか 漂うみたいな曲だったら、音楽初心者な私には難しくてバンド名も覚えずに終わってたかもしれない。今でこそ特に大好きな曲だけどね。

こんな感じで私がIvy to Fraudulent Gameのファンになったキッカケは、かなり変な理由だった。*3

あれから、色んなバンドを聴くようになって、楽曲がすごく好きだから見た目なんでどーでもいい!同じ音で演奏してくれるのなら見た目がどんなキモいオッサンでもいい!って、一番思うのがIvyなのだけど、唯一見た目から入ったのもIvyでした。顔ファンを否定できるわけがない、顔ファンがつくほどのイケメンじゃなきゃ私Ivyの存在も知らないままだったかもしれないから。

そういえば。

初めてKEYTALKのライブへ行った1週間後、あるイベント(MJでの本来のお目当てが主催)の為、私は再び新木場スタジオコーストへ行った。あのイベントの会場になぜ新木場が選ばれたのか未だに不思議でならないのだけど、完全にKEYTALKに気持ちが流れていた私はイベント終了後、その日行われていたKEYTALKのライブ、の物販、に並ぶためだけにZepp Tokyoへ行った。ライブ前の空気を味わえただけでなんだか嬉しかった。さらに同じ日、群馬の前橋DYVERではIvyのワンマンライブが行われていた。まだKEYTALKでさえビクビクしながら応援していた私にとって、インディーズバンドやアマチュアバンドなんて未知の世界!その日のIvyのツイートや ファンの人の感想を見ながら、「いつか、私もIvyのライブが見てみたいな」なんて思った。私がIvyのライブを初めて見たのは、それから2ヶ月後だった。(ビビってた割に早かった)


初めてIvyのライブを見た日は自分の誕生日だった。誕生日に、隣の県*4で、Ivyがライブをする、「初めて」のタイミングは今日しかない気がした。向かった横浜BAYSISは台風だったけど、ライブは本当に素晴らしかったし、本当に良い誕生日だった。緊張のあまり、メンバーがよく見えないくらい後ろの方で見ていたけど、Ivyが登場した瞬間にガラッと変わったあの空気が私は未だに忘れられない。

二度目のライブは翌月、地元の静岡UMBERだった。一度ライブを見て ライブの雰囲気はなんとなく分かったから、今日はドラムが見える場所で見ようと決めて行った。音楽初心者な私でさえ、Ivyのドラムは不思議な音がするなぁと感じていたので、どんな風に叩いているのか見てみたかった。

衝撃的だった。

この感覚を表せる語彙力がないのが悔しいけど、いままで目にしてきたもののなかで一番ってくらいに、美しいと思えるものを見てしまった。フクシマさん(Dr.)は天才だった。登場すると両手を合わせてから着席、大きくてうるさそうな楽器から 繊細で重みのある音を鳴らし始めた。スティックの音さえ柔らかくて心地良かった。音階のない楽器からどうしてこんなにもいろんな音が鳴らせるのか不思議だった。ものすごく丁寧で暖かみのあるIvyのライブに、気づけばものすごい迫力で飲み込まれていた。極めつけはshe see seaの間奏だった。ここ、音源で聴いているときは すごく切なくて苦しいなって思ってたんだけど、それを演奏するメンバーの姿は想像以上に力強くて激しくてビックリした。フクシマさんがいきなりとても大きな音でシンバルを叩いたかと思えば、それを手でとめた。何度も強くスティックで叩いては、何度も優しく手で止めた。

楽器初心者の私には、シンバルの音を手で止める それが、意味が分からなかった。そして美しい動きで それをする フクシマさんが意味分からないくらいかっこよかった。フクシマさんはあまりライブが好きじゃなかったみたいだけど、私は初めて曲を再生したときよりも*5、初めて歌詞カードを開いたときよりも*6、この日 初めて演奏している姿を見たときが一番感動した。一目惚れってこういうことかもしれない。音楽の楽しみ方として、それは不正解な気もするけど。

その後は沼だった。Ivyのライブ見たさに 知らない土地に一人で遠征するようになったし、初めて最前列で見たライブの帰りにはドラムスティックを購入、勢いでドラム教室に通い始めた。ドラムやってること あまり人に言ったことないけど、実はいまも続けてる。


Ivyのライブに行くようになってからは、対バンで色んなバンドを見る機会が増えたし、Twitterのフォロワーが増えてくると 知らないバンドから自発ってやつをされることも多くなった。自然と好きなバンドは増えて、大きいライブハウスよりも小さいライブハウスへ行くことのほうが多くなった。

KEYTALKのことは変わらず大好きだったし、もちろん今も聴き続けてる。ただ、お祭りがあまり得意ではない私は、KEYTALKが「祭りじゃ!祭りじゃ!」とハッキリと言うようになった辺りから、ワッショイしてそうなライブにはあまり行かなくなった。*7

半年ぶりにKEYTALKが新木場でライブをやる、そう聞いて、そろそろKEYTALKのライブが見たいなぁ…なんて、ちょうどそんなこと思ったタイミングだった。追加でオープニングアクトの出演が発表された。

どちらも大好きなバンドです。

お洒落なチョコの袋さげた女子たちを横目に、大好きなバンドの名前がプリントされたTシャツを着て向かった先には 自分と同じような格好をした人がウジャウジャいた。

まるで隣町に映画でも見に行くかのような気軽さでライブに行けるようになってしまったもので*8、緊張することもあまりなくなったけど、見慣れた新木場のステージに、見慣れたIvyの楽器がセットされてある光景は なんだか不思議に思えた。それをボーっと眺めながら、初めて新木場に来た日のことを ふと思い出したりした。あれから、色んなバンド聴いたし、色んなライブ見たなぁ。

開演時間の5分前になると暗転、ビクター(KEYTALKが所属するレーベル)の映像が流れ始め、その映像の最後に名前を紹介されると、Ivy to Fraudulent Gameが登場した。Ivyは今日も最強だった。「カロリー高め!東西ガチモリ燃焼系ナイト」とサブタイトルのついたライブで、一曲目からシューゲイザーと呼ばれるような美しい轟音を響かせ、先輩に囲まれたライブだろうと中指たてて戦ってた。繊細で力強いIvyの音楽を全身に浴びながら、すべてのチカラを指先に込めて拳上げてる瞬間がたまらなく大好きだなぁととても思った。こんなに満足できる4曲ない!演奏が終わると、フクシマさんは両手を合わせてから捌けていった。

Ivy to Fraudulent Gameは世界一かっこいいロックバンドだ!と思ったばかりだったけど、KEYTALKもやっぱりかっこよかった。こんなにかっこいい曲を、こんなにも楽しそうにパワフルに演奏する人たちが他にいるのだろうか。新しい曲を演奏しても インディーズ時代の曲を演奏してもみんな踊るし、武正さんが「ぺーい」と言えばみんな「ぺーい」と返すし、KEYTALKのライブの一体感はさすがだなと改めて実感した。MONSTER DANCEなんて本当にフロア全体が踊ってたんじゃないかって程だったし、踊れるロック最高!ってすごい思った。やっぱりすごい楽しい! フロアにいる全員を巻き込んで熱いエンターテイメントをお届けしてくれるKEYTALKは、本当にお祭りみたいなバンドだな と思った。こんなお祭りみたいなバンドのライブ、祭りが終わる前に「踊らにゃソンソン」である。KEYTALKは笑顔で両手を振りながら捌けていった。

KEYTALKとIvy to Fraudulent Game、どちらも 私の大好きなバンドです。

終電の関係で最後まで居れなかったのが残念だけど、「MUSIC TAGS Vol.4」本当に楽しかった。どうせなら最後まで居て KEYTALKとIvyが同じステージに同時に立ってるとこ すごい見たかったけど、集合写真 撮るときに居れなかったのすごい悔しいけど、それもまぁしょーがない…って潔く諦められるようになったくらいには、最近の私はライブ行きすぎてる。今度のIvyのツアーは10本参加する予定です(ニッコリ)。


初めて行ったライブハウス 新木場スタジオコーストで、初めて好きになったバンド KEYTALKと、初めて好きになったインディーズバンド Ivy to Fraudulent Gameの対バンを見ることができた2017年02月14日。本当に特別な1日となりました。夢のような時間でした。

また、KEYTALKとIvy to Fraudulent Gameの対バンを見れる日が来ることを期待して、私も頑張ろ〜〜!その時は最後まで見れたらいいな!(笑)


以上、だいぶ長くなってしまったけど なかなか はてなブログっぽい記事が書けたのではないでしょうか!()


☆ ☆ ☆

*1:良い子は真似しないでね!

*2:他に上位にいたのは、ようぺいんさんとか、えのぴょんさんだった気がする。

*3:ツイキャスとか、閃光ライオットとか、インディーズデビュー(行間にて)とか、ファンになったタイミングはそれぞれだと思うけど、私と同じキッカケでファンになった人はあんまいないと思う。

*4:当時Ivyがライブしたことある場所のなかでは、私の家からは一番近い場所だった。

*5:「道化の涙」のメロディと歌詞を初めて聴いたときは震えたし、

*6:「(cell)/ambient」の歌詞カードを開いた時のトキメキは忘れられないけど。

*7:前回行ったライブはKTEPコンプリートのレコ発、ワッショイしてなかった。

*8:私 映画なんて滅多に見に行かないけど。